2025年1月29日（水）から31日（金）までの３日間、福岡市にて4年ゼミ合宿を実施しました。今回のテーマは、昨年の京都合宿に続く「日本のおもてなし文化を探る」第2弾です。アジアからの観光客が多い福岡市に焦点を当て、訪日の理由や自国と日本のホスピタリティの違いについて英語でインタビュー調査を行いました。

　8名のゼミ生はペアを組んで4チームに分かれ、博多駅や太宰府天満宮で積極的に外国人観光客に声を掛けました。しかし、英語話者が多かった京都とは異なり、言語や文化的背景の違いからインタビューを断られることの連続で、時には気持ちが折れそうになる場面もありました。それでも粘り強く挑戦を続けた結果、最終的には約50名の外国人観光客から回答を得ることができ、多様な国の方々と直接交流する貴重な経験をすることができました。

　特に、8名のうち3名は在学中に海外でリサーチを経験しており、その経験が今回のインタビューにも自然と活かされていました。海外のフィールドワークを通じて培った柔軟な対応力や異文化への理解は、言葉や文化の違いに戸惑う場面でも大きな支えとなり、チーム全体の調査をリードする存在となっていました。

　また、現地では経験豊富な英語講師の協力を得て、福岡市内のインバウンド対策に関する講和を聞き、東北地方におけるインバウンド集客の課題についても考察する貴重な機会となりました。

　今回の合宿は、16期生にとってゼミ活動の総仕上げとして位置づけられ、ゼミ生たちが主体的に企画、運営を行いました。この2年半の活動を通じて、彼らは自主性や課題解決力、そしてチームで協働する力を大きく成長させました。担当教員としても、ゼミ生たちの成長を間近で見守ることができた、非常に有意義な3日間でした。

～インタビューの様子～


～太宰府天満宮～


～糸島～