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医療福祉学部 リハビリテーション学科?言語聴覚学専攻
医療福祉学部 言語聴覚学専攻

本学附属 医療機関「国見の杜クリニック」での学び

子どもと触れ合いながら言語?コミュニケーション障害を学ぶ環境

  全国でも珍しい子どもの言語?コミュニケーション障害に特化した大学附属の国見の杜クリニックが学内にあります。見学、ボランティア、研究など様々な機会を通して病院臨床の中で子どもたちと実際に触れ合いながら学ぶことができます。また、障害を理解するのに欠かすことができない通常発達の子どもたちについても附属の友愛幼稚園で、見学を通して学びます。直接触れ合うことで講義だけでは難しい、子どもたちの困り感に寄り添った支援ができる言語聴覚士養成を目指しています。
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国見の杜クリニックでの学び

 1年生はゼミで活動する授業の中で国見の杜クリニックの施設内を見学します。2年生では実際の臨床場面を個別に見学します。2年生(後期)から4年生は教員の臨床場面にボランティアで参加しています。3年生になるとボランティア参加のほか、選択必修科目の言語聴覚学研究を履修して小児領域の研究を行う学生もいます。見学、ボランティア参加、研究と学年の進行に応じて学びを深めていくことができます。

2年生(江上日菜さん、鈴木映里さん)に聞きました

1、2年次の見学について

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 普段、授業をしてくださる先生方がクリニックで言語聴覚士として働かれている姿をみて憧れを持ちました。言語聴覚士という職業についている方々から教えていただいていることを実感しています。1年次と比べて2年次の見学では勉強してきたことが身についていると実感できました。見学時のマナーが学べて臨床実習にいかせると思いました。

ボランティアに参加した理由

 もともと小児領域に興味がありました。小児領域の施設で臨床実習を行わせていただく機会があるかもしれず、今から臨床現場での経験を積んでおきたいと思いました。臨床現場でしか得られない観察力、コミュニケーション能力があり、早いうちから身につけたいと思いました。

ボランティアに参加して

 授業で理解が不十分だったところが明確になり、勉強の効率が上がりました。授業の内容を応用することで理解を深めることができました。国家試験や定期試験のためだけでなく、将来の患者様のために勉強しているということを実感できました。自分が提案した訓練によってお子さんの成長がみられた時に特にやりがいを感じました。

先輩とのかかわりについて

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 先輩方の姿を見て、1年後、2年後に自分がどう成長していなければならないのかをイメージできました。ボランティアが終わった後に気づいたことを話し合うので、そこで知識の足りなさなどの気づきがありました。ボランティアを通して先輩方と関わりを持てたのがよかったです。

3年生(鹿野沙織さん、横濱優希さん)に聞きました

ボランティアに参加して

 患者様との関わり方や、訓練を行う上での準備、訓練の行い方、身だしなみなど座学の授業では学ぶことが難しい経験を通し、社会人になる上で大切なことを学べたと思います。授業で学んだ知識を実習の場で生かすことで知識が定着しやすくなり、持っている知識を使って柔軟に考える力も身につけられたと思います。お子さんと遊ぶことで接し方を学べたり、そこでの気づきから訓練を考えたり、自主的に学ぶことができていると思います。

臨床実習との関わり

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 臨床実習について不安があったので、臨床現場のことが実習前に学べてよかったです。臨床実習はボランティアとは異なりますが、実習で行うことの予測がつくようになりました。臨床実習で毎日作成するデイリーノートを書くときに全体の流れがわかり、書くためにメモしておくべきことなども事前に練習できていたのでボランティアの経験がとても役に立ちました。

後輩との関わり

 人に何かを教えるのは苦手でしたが、後輩からの質問に答えたり後輩に教えたりすることはよい経験になっています。学生の人数が増えるといろいろな意見を聞くことができます。他の人の意見を聞いて、いろいろな視点で振り返ることができ、自分が気づかなかったお子様の成長に気づけることもあります。

4年生(五十嵐泰波さん)に聞きました

言語聴覚学研究について

 3年次の選択必修科目の言語聴覚学研究を履修して事例研究を行いました。研究を進めるには論文を読む必要がありますが、指導教員の先生から紹介していただいた論文を読むほかに、自分で探して読んだり他の先生に尋ねたりするなど自発的に進めることも多かったです。教科書も読み込む必要があり、掘り下げて勉強することにつながったと思います。

研究と臨床との関わり

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 お子様の症状の把握に、研究から得られることが役に立つことがあり、研究とお子様への支援とのつながりを学ぶことができました。自分が行った研究が臨床現場での患者様の支援につながれば研究を行うときの励みにもなると思いました。

ボランティアに参加して

 1週間に1度程度、臨床見学とその後のディスカッションを続けました。指導教員の先生と一緒にどのような検査が必要かを考えたり、訓練の内容を考えたり、教材を手作りしたりしました。自分の意見を取り入れてくださることもあり、貴重な体験となりました。

将来について

 就職してからも学会発表などの機会をいただけたら今回の経験をいかしていきたいです。卒業後は病院に勤務しますが、大学院に進学をして研究を行うことにも関心を持っています。

指導教員からひとこと

 臨床で最も大事なのは状況を見て自分で気づいて動く力です。残念ながら講義で教えるのは難しいものです。臨床ボランティアはその力を身に付ける機会を提供してくれます。先輩を見て後輩も動けるようになる、ただ真似するだけでなく、周りを見て自分で考えて動けるようになっていく、そのような学生の皆さんの成長を実感しています。
※学生の学年は2023年3月時点のものです。