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教員News(No.14)

作業療法学専攻
母となって(作業療法学専攻 犬塚 千賀子)

 今年も新年度がはじまり、新たな気持ちで生活してる方も多いのではないでしょうか。昨年度まで育児休暇中だった私は、4月から働くお母さんとしての新しい生活が始まりました。

1年間の育児休暇の予定でしたが、子供が待機児童になってしまい、1年4カ月という予定外の長期の育児休暇を過ごさせていただきました。初めての子育ては、想像以上に大変なことも多く、出産前と出産後の生活の違いを受け入れ、慣れるまでとても大変でした。育児書には書いていない想定外の事が次々起こり、育児書通りに接してもままならない状況、インターネットの情報に左右され右往左往する日々、私は母親に向いていないのではないかと自信をなくし、子供と一緒に泣いたこともありました。当たり前のことなのですが、子というものは、親の思うようにはならないのだなと身をもって感じた日々でもありました。

そんな生活の中で私に身についたものがあります。それは「忍耐」、「諦め」、「受容と肯定」です。子供の欲求に根気よく付き合うための「忍耐」。自分自身の欲求を満たすことの「諦め」。「お母さんとはこうあるべき像」にとらわれ子供に対し罪悪感を抱くことへの「受容と肯定」。これらは、出産前の私には不足していた部分でもありました。

出産、育児というイベントによって、大きくライフスタイルが変化し、自分自身を改めて見つめ直すきっかけができました。そして、これまで避けてきた自分自身の課題が露呈し否が応でも向き合うことになりました。葛藤する日々でしたが、結果的には、これまでとは思考?行動パターンが変化し、以前に比べて思い悩むことが減ったように思います。

まだまだ、未熟な私ですが、今後も子供とのかけがえのない時間が私自身を大きく成長させてくれるでしょう。

新生活をむかえた皆さん、不安に思うこともあると思います。不安を乗り越えて行く過程の先には、大きな成長があるとわかっていても自信をなくすこともあると思います。そんなときは、アンパンマンの「アンパンマンたいそう」という曲を聞いてみてください。私は、くじけそうになったときにとても励まされました。聞けばきっと元気になりますよ。